全く回らなくなった、DURA-ACE HB-7600ハブの修理、調整ご依頼です。

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指では回せず、スパナ掛けてやっと回るレベル。

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「コレは・・・・終わってるやろーな~」と思いつつ、バラしてみると、
インナーレース、コーン、スチールボール共々、カジリなく、すべて無事。再使用可でした。

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回らなくなってすぐに使用を中止したのかどうか聞いていませんが、シマノ純正 DURA-ACE グリースの極圧潤滑性能のお陰・・・・かも知れません。
*DURAグリース、見た目は40年以上前からほぼ変わっていませんが、中身は当然進化しているんでしょうね・・・・・というか、40年以上前を知ってるのがね・・・(笑

カップ&コーン式のハブのロックナットが使用中に締まる方向回ってしまって、回転ゴリゴリになる現象は珍しくありませんが、ロード用ハブより高負荷がかかることを想定してあると思われる、このロックワッシャーのシャフトへの引っ掛かり部分がなくなって、締まる方向に共回りしたのが原因かも? 
(シャフト側に溝があって、この内側突起が引っかかって本来は回り止めになっていますが、この状態では溝にかからなくなっています。)

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本番用ホイールではないそうなので、NJS縛りはなく、純正のこのワッシャーより緩み止め対策には有効と思われる、MH-1で採用中のリブドロックワッシャーを使用して組み直しましたが・・・・どうかな? 試して頂きましょう 
*リブドロックワッシャーは、接触面に回り止め加工+円錐形で、スプリングワッシャーの効用もあります。

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作業前はほぼ諦めていましたが、組み直して回転スルスルです

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